指先の器用な子をめざすなら知っておいてほうがいいあお向け姿勢の過ごし方

「お手て見つけた」

あお向けで握りこぶしを空中にかかげて

その手をじーーーっと眺めている姿。

生後4か月頃に見かけるようになってきます。

自分の視野の中に自分の腕を持ってきて

目に近づけたり遠ざけたりして

動いている自分の腕を見ています。

視野の中で自分の腕を動かすといっても

この段階ではまだそれほど自分の腕を上手にコントロールできているわけではありません。

あお向けで床に背中をあずけて

重力にさからって

空中で腕を保持するということが

肩甲骨周囲の安定性を高めることにつながっています。

肩甲骨周囲の安定性が高まることで腕全体のコントロールが上達し

やがて指先のコントロール能力につながっていきます。

まずはあお向けでしっかり肩甲骨を安定させて

続いてお座りの中で肩甲骨を安定させることができると

指先を使ったさまざまな作業が上達していきます。

スプーンをつかう、お箸をつかう、絵を描く、文字を書く、、、

このような操作において指先を上手に使えるようになるためには

実はあお向け姿勢の段階でその土台作りが始まっているのです。

加えて、これまで何度かお伝えしてきたように

視野の中で目を使って自分の手をきちんととらえることは

目と手の協調性が育まれていく大事な過程です。

・視野の中で手元をきちんととらえること

・肩周囲が安定していること

指先の器用さをつくるはじめの土台は

あお向け姿勢の中で作られていきます。

あお向け姿勢で過ごす時間は運動発達の上でとても重要です。

あお向けで空間の中に腕をのばして肩の周辺を安定させる時間も意識しながら

あお向け姿勢でたっぷり遊ぶ体験をさせてあげてくださいね。

この記事を書いた人