いつできるようになるかよりも何を経験するのかが大切な理由がわかると運動発達の見え方が変わります

今回は0歳児の運動発達の流れを大まかに描いてみたいと思います。

この流れがわかると赤ちゃんの発達に関して、

早い・遅い以外の視点を持つことができ

運動発達の大事なポイントをつかみやすくなります。

少し難しい部分があるかもしれませんが

ぜひ読んで育児の参考にしてみてくださいね。

まず知っておいていただきたいことは

〇か月ころに□□ができるようになる

というのは、

時期が来たから自然とできるようになったわけではなく、

そこに至るまでの間にからだの発育とともに

必要な経験を積み重ねてきた結果なのだということです。

大事なことなのでもう一度言います。

経験を積みかさねた結果なのです。

ということは、必要なことを経験していくことが大切になってきます。

ではどの時期にどんな経験を積んでいけばいいのでしょうか?

話をわかりやすくするために0歳児の1年間を

前半6か月、後半6か月に分けて考えてみましょう。

前半6か月は床で寝ている姿勢を通して横へ横へとからだを広げる時期

後半6か月はからだのどこか一部で体重を受けて上へ上へと重力に逆らった姿勢を獲得してく時期

こうとらえると全体像がわかりやすいです。

木に例えると

前半6か月は地中で根っこを広げしっかり土台を作る時期。

後半6か月は地上に芽を出し安定した根っこをもとに幹を高く太く伸ばして聞く時期。

これをもう少し詳しく言い換えると、

前半6か月はあお向けやうつ伏せの姿勢を安定させる時期。

安定した寝ている姿勢を通して頭、手足、体幹や骨盤、

もっと言うと眼球や口腔機能のコントロールをしっかり経験していく時期

後半6か月は重力に逆らった姿勢自体をコントロールすることを獲得していく時期。

そしてその上で、前半6か月に寝ている姿勢で練習していた頭、手足、体幹や骨盤、眼球、口腔機能のコントロールをレベルアップさせていく時期

このようにとらえると赤ちゃんの運動発達の見え方が変わってきませんか。

寝ている姿勢のときにしっかり経験していないことは、

お座りや歩行のときに上手にできなかったり、

できるようになるまでに時間がかかってしまうのは自然なことなのです。

そしてそのようなお子さんの場合

上手にできないことをかなり無理をしてやろうとすることで、

全身に力が入りやすいからだの使い方を身につけてしまったり、

なめらかさに欠ける動きのためケガをしやすい子になってしまう心配があります。

早く先に進むことを優先するのではなく、

必要な経験をしっかり積み重ねていくことを重要に考えている理由はここにあります。

ここまで読んで経験が足りていないかも、、、と

心配になった方も過度に心配しないでください。

後から経験しなおすこともできます。

ただ適切な時期に経験しておいた方が当然がメリットは多くなります。

赤ちゃんが経験したことで姿勢や動きが作られていきます。

そして毎日繰り返している姿勢や動きがからだを作っていくという側面もあります。

0歳児の前半6か月は土台を作るとても大切な時期なのだということをぜひ知っていてください。

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