いよいよ新学期!
新しい学年になって、「習い事をどうしようか・・・」とお考えの方もいらっしゃると思います。
その際、気になるのが「費用」ではないでしょうか?
「他の家庭はどれくらいかけているの?」
「わが家は年収の割に、かけすぎなの?」
など気になりませんか?
下記グラフは、塾やお稽古にかける年間の費用を、子どもが通っている公立・私立の種類別、世帯年収別にまとめたものです。
学校種別/世帯年収別の補助学習費・学校外活動費の合計(年間)
■幼稚園
■小学校
みなさんのご家庭と比べて、いかがでしょうか?
この調査は日本全国を対象としたものですが、大都市圏ほど塾やお稽古にかける費用が高いという結果が出ています。
また、この平均値には、習い事をさせていない家庭も含まれているため、実際に習い事や塾に行かせている家庭では、この平均値よりさらに高額な費用をかけていると考えられます。
また、私の経験からも、教育費に関しては、「かけている家庭」と「かけていない家庭」で二極化しているように感じます。
教育費を「かける」か「かけない」かは、教育方針や価値観に基づくことなので、どちらが良い悪いということはないと思います。
ただ、教育は、たくさんのお金をかけたからといって、必ずしも成果が出るわけではありません。
何事も本人のやる気次第
以前、家計相談に来られた方で、お子さんが幼稚園・小学生のころは常に4つ以上の習い事や通信教育、中学生になると部活のかたわら週4で塾に通わせ、習い事を2つ続けさせていたら、高校生になるころにはすっかりやる気をなくしてしまったという方がいらっしゃいました。
上の子を反面教師に、「下の子はのびのびと・・・」と思っていたのに、当時、下の子の習い事は6つ。
ご相談者のお気持ちを伺うと、
「何事も結局は本人のやる気次第。
詰め込めばいいってもんじゃないこともわかっています。
それでもやめさせられないのは、きっと私が不安だからなんだと思います。
教育費って、高いおまもり代みたいなものなんです」
とおっしゃいました。
早期教育で頭脳を鍛えれば、お友だちより一歩先を行く、いわゆる「賢い子」になるかもしれません。
芸術系は技術習得だけでなく集中力・感受性・右脳を発達させたり、スポーツ系も技術や体力だけでなく自信や勝気な性格が将来勉強のやる気へと繋がったり、礼儀や人間関係を学んだり・・・その影響力や効果は未知数です。
「勉強もスポーツも芸術も、何でもできる子になってほしい」
「子どもの将来の選択肢を増やしてあげたい」
私も、そんな親心から、幼い娘に複数の習い事をさせていました。だから、このご相談者様のお気持ちがわかります。
家計の現状を知ること
このような「子どもへの期待」という投資に熱心な家庭がある一方で、習い事や塾代にお金をかけていなくても希望の進路を叶える家庭も多々あります。
勉強の場合、市販のドリルでも、一人で進めることができれば、学力も十分つけることができるでしょう。
新しい単元や、解らないところは、無料のweb動画で学ぶこともできます。
スポーツや芸術系の場合は、市やボランティア団体が主催しているものや、公民館を借りて行われているものなど、一般的なお稽古よりかなり費用を抑えられるものもあります。
「費用を抑える努力や工夫をすること」も
「家計をやりくりして費用を工面すること」も
「諦める勇気をもつこと(取捨選択)」も
どれも同じくらい大切なのではないでしょうか。
そして、「習い事にいくらまでかけられるか」を考えるために大切なことが「家計の現状」を知ること!
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「高っかい金払って、塾通わせてもろてるけど、どう? 成績あがった?」
これは高校生だった娘が「塾を辞める」と言い出し、私が大反対した時に、娘から返ってきた言葉です。
「どれだけ塾の先生が熱心でもな、勉強するのは私やねん」
そう言って、私の反対を押し切り、塾を4カ月で辞めてしまいました。
実は、この後の期末テストで理数3科目、平均点以上獲れなければ「再履修になるかも」と先生に脅されていました。
結果、自力でクリア。
過干渉気味な私でしたが、この出来事で
「必要になれば、必要なことを自分で考えて、やれるものだな」と腑に落ちました。
そして、「今まで娘のことを信じてやれていなかったのかもしれない」とも。
「心配するより信頼」して、
お子さんの「生きる力」を伸ばしてあげられたら良いですね。