三つ子の魂百までとよく言われますね。
意味はカンタンに言うと「幼いころに教えたこと(習得したこと)は年老いても忘れない」という意味です。
生まれたばかりの子どもは、この社会の中で生きていくすべを知りません。
性格的なことはある程度インプットされて生まれてきますが、その性格をうまく使う方法を知らないのです。
それを最初に教えるのが親ですね。
これは誰もが知っていて、だからこそ3歳までに親はとても力を入れて子どもを育てます。
しかし、幼稚園に入る頃には少し気が緩みます。
「幼稚園で教えてくれるよね?」となりがち。
はい、今は幼稚園で教えてくれることは素晴らしいことが多くなり、親も先生任せになってしまいそうです。
私が教えている子育て心理カウンセラーのコースでも、「六つ子のしつけ」と言って親元を離れる頃なので人に可愛がってもらえるよう躾けましょう。というくだりがあります。
これらのことを思っても6歳前後は親がちょっと気を抜く頃でもあり、それでもなんとかなる時期です。
さて、じゃあもう子どもは親の手を離れたのか!というとここからが少し厄介な時期に入ってくると私は考えています。
六つ子のしつけの後に来るのが「九つ子の言」
九つ子の言って何?と思われた方も多いでしょう。
昔から「つ」の付く年齢まではしっかりと子育てしなさいと言われますが
つの付く年齢の最後九つはこれまでと違うコミュニケーションを教える時期に入ります。
九つ子の言の言は文字通り「ことば」という意味ですが、
表現力と解釈力を身につけて人との関わりを円滑にしなければならないことです。
その時期が3~4年生ぐらいの時期。
学校に勤めていたころのことを振り返ると、確かにこの学年が一番大変な時期でした。
ベテランの先生が担任するのもこの学年が多いかと思います。
コミュニケーションはそれまで教えたことを元に考える力や相手にそれを伝える力が必要になります。
3歳までの時期は、知らないことを手取り足取り教える時期で大事な時期ですが、次に大切なのが9歳前後です。
コミュニケーションはその後大人になってからずっと必要になるスキル。
この時期に親がどんな言葉を使い、それを理解しているかをきちんと確認すること、怠らないようにしたいですね。