子どもを優しい子にするには

子どもをどんな人に育てたいですか?

という質問にはいろんな答えが返ってきます。


立派な人
賢い人
人の役に立つ人

それぞれの家庭、それぞれの親の考え方で違ってくると思います。


これまでこの質問に応えていただいた中で一番多かったのが


優しい人になって欲しい

じつは、私も子どもたちにはこれを望みました。





優しい人になるためには優しくすること!

子どもに優しい人になって欲しいと思いながら

厳しく育てている親御さんがいます。


理由を聞くと…

人に迷惑をかけないように厳しく躾けてるということです。


とてもよくわかります。

社会に出て人に迷惑をかけるような子にはなって欲しくない。

優しい子で人に迷惑をかけない子。

親なら誰もが考えることだと思います。


でもね。

これってちょっと無理強いしていることなんです。

厳しくされて育った子どもは人に優しくすることは出来ません。


なぜなら、厳しく品行方正にと育ったお子さんは、それがあたりまえ。

みんなも自分のようにできないとイライラします。

ましてや、できない子を助けてあげようという優しい気持ちにはなれません。


子どもは素直です。

優しくしてもらったから自分も誰かに優しくしよう!

そう思います。


小さなころから親に優しくされると

それがあたりまえになって人にも優しくなります。



だから、優しい人になって欲しいと思ったら

まずはパパママが子どもに優しくしてください。


人に迷惑をかけないで生きるなんてムリなんです。


多少なりとも迷惑をかけたりかけられたり。

そうやって私たちは生きています。


人は自分が気を付けていることは、相手にもそうして欲しいと思います。

小さいころ身に付いた習慣はなかなか変えられません。



厳しくされたら優しくは出来ないのです。

人にも厳しさを望むようになります。

「自分がやってるんだから、人にだってそうして欲しい」

あなたもそう思いませんか?

人に迷惑をかけた時は「ごめんなさい」が言えるように

人から迷惑をかけられても「大丈夫だよ」と返せる子に育てる。

という優しさを持ってと教えてはどうでしょうか?



そして、親は出来るだけたくさんの「やさしさ」で

子どもに関わることで優しい気持ちを持った子に育つと思います。

そんな自然体で優しく出来る子どもがこの社会にいっぱいになるといいなと思います。




紀ノ本よしこの子育て相談

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