いつできるようになるかは目安です。本当に忘れてはいけないもう一つの視点。

赤ちゃんが

自分で姿勢を変えたり

移動ができるようになると

赤ちゃんから目を離しにくくなる大変さや

赤ちゃんのできることが一気に増えていく様子を実感できる喜びを

感じる親御さんも少なくないでしょう。

ごろごろ5か月 (寝返り)

なんていうごろ合わせがありますが

今回は寝返りを例にお話していきます。

「いつ」寝返りをしたか(するのか)を気にする親御さんは多いかと思いますが、

専門家の立場からするともっと大切にしてほしいのは

「どんなやり方」で寝返りをしてるかという視点です。

寝返りを獲得するにあたり

からだを通じてどんな経験をし、

どんなからだの動かし方をしているのかが

その後のはいはい、お座り、立っち、歩行へと影響していきます。

最近は赤ちゃんの様子をSNSで発信してる親御さんも多いですよね。

とても愛らしくて癒される投稿が多いのですが、

一方で時々心配になる投稿も見かけるのです。

月齢の早い段階で寝返りを獲得してしまっているお子さんの中には

安定した姿勢の中で十分に目を使う経験が足りているのかなと

心配になるお子さんがいます。

実際は目の発達だけでなく、

寝返り前に本来経験するはずのさまざまなことが

経験できているのかなと心配になります。

あお向け」「横向き」「うつ伏せ」の姿勢で

経験できるはずのいろんなことには

今後の姿勢や動きの準備として必要な

とても大事な要素がたくさん詰まっています。

ところがそういったことを十分に経験しないまま

次の段階に進んでいる様子がみてとれ、

寝返りのやり方がものすごくぎこちない印象なのです。

というか、実際は本当の意味で寝返りになっていないこともあります。

ちちろんこれはごく一部のお話ですが、

「〇か月でもう寝返った」という投稿を見た方の中には

「すごい」と感じてご自分のお子さんと比較してしまい

不必要に焦りを感じてしまう方がもしかしたらいるかもしれません。

〇カ月でできるというのはあくまでも目安です。

いつできたかの個人差よりも

どんなやり方なのかの個人差の方が

後々大きな意味をもってきます。

ですから〇か月という情報に過度に振り回されず、

「いつ」よりも「どんな」やり方なのかという視点が

抜けてはいけないということをぜひ心にとめておき、

数字だけで判断しないようにしてくださいね。

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