子育て情報

そのモヤモヤ、ちょっと考えてみませんか?

2021-06-18

以前、あるコミュニティでこんな愚痴を聞きました。

公園で子ども(2歳の女の子)を遊ばせていたママのモヤモヤ。

近くにいた男の子(3歳ぐらい)が急に走ってきておもちゃを取り上げた。

その男の子は以前にも赤ちゃんのおもちゃを取り上げ頭を叩いていた。

男の子のママは「ごめんなさいね」と謝るだけで自分の子ども(叩いた子)には注意をしない。

このママは保育士だという。

保育士なのに…

自分の子どもも教育できないの!?

というモヤモヤ。

このママのモヤモヤはとてもよくわかります。

子育て中の私だったら、

「ありえない!」

家に帰るなり夫に怒りまくって我が子が危なかったこと、

 考えられないことが起こったとモヤモヤをぶつけていたことでしょう。

このモヤモヤには2つのことが混じっています。

1.悪いことをした我が子になぜ注意しないのか!

2.保育士なのに子どもをきちんと教育出来ていないのでは?

まず、悪いことをした我が子になぜ注意しないのかってことですが…

・とても過保護なママで自分の子どもは何も悪くないと考えている

・子どものすることだし、ケガもしてないのだから大したことはないと放置している

・発達障害などの特性を持っている子どもなので下手なことを言うとパニックになってしまい、他の子にもっと大変なことをしてしまう

というような理由を考えました。

私は、これまでいろんなママからご相談を受けてきて、いろんな事例から考えると

もしかしたら特性を持っているお子さんではなかったかと思いました。

その子の持つ特性が原因で、周りに余計に迷惑をかけてしまう、

言っても本人には伝わらない、もしくはすでに相当疲弊しているママではないかと。

ある本にこんなことが載っています。

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休日の朝のゆったりとした電車の中。

二人の男の子を連れた父親が乗ってきました。

男の子たちは車内を走りまわったり、大声を出したりしています。

穏やかな車内は一変してしまい、みんなは父親を睨め付けています。

父親はボーっとしたままで注意はしません。

父親の隣にいた老婦人がたまりかねて

「あのー、お子さんが騒いでいます。なぜ注意しないのですか?」と聞きました。

するとその父親は…

「あー、すみません。そうですね、騒いでいますね。注意しないと…」

「さっき妻を亡くしたばかりで何をすればいいのか、どうすればいいのか、何も考えられなくて…」

と答えたのです。

どうやら入院していた妻を亡くし失望の中、家に帰るため乗り込んだ電車で何もわからない子どもたちが騒いでしまったようです。

それを聞いた途端、車内の雰囲気はガラッと変わり

「お気の毒に…」

騒ぐ子どもたちを見る目も変わりました。

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公共の場所では、その人の背景など全然知らない人と人が触れ合います。

自分の考える常識や環境とは違う大変なものを抱えていて心の中で「助けて~」と叫んでいる人がいるかも知れません。

その方がどんな環境でどんな人間関係の中で暮らしているかなんて普通は考えません。

でも、その中にはもしかしたら、

張り裂けそうな気持ちを持ちながらそこにいる人もいるかも知れません。

何かひとことでも話し始めたら涙が止まらなくなるのかも知れません。

子育てはそれぞれみんな違います。

そしてみんな大変な思いで子どもを育てています。

自分の常識とは違っても、そこには計り知れない「理由」があると思ってみてください。

ただし、自分のお子さんを犠牲にすることはありません。

けがをさせられるようなことや

酷いことを言われるようなことがあったら

あなたが直接その子に「ダメだよ」と言いましょう。

子どもは本来みんなで育てる私たちの宝です。

子どもを叱るのはその子の親だけってことではなく

大人として、いけないことはいけないと言う姿勢を持つ。

そして子育て中の大変さを分かち合う仲間になってもらいたいと思います。


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